ガンズ社は、カナダと米国政府の双方で「生物化学兵器」として登録されている致死毒物の化合物「1080」入りの毒ニンジンを使って、何万という野生動物を殺しています。ガンズ社の最高経営責任者(CEO)のジョン・ゲイ氏は「それらは多すぎる」ので、ガンズ社が保護対象動物を殺すのは問題ないと公に発言しています。ガンズ社によって、ごく普通に殺されている保護対象動物には、タスマニア・ウォンバットリングテイル・ポッサムが含まれています。

化合物1080

ガンズ社は、森を伐採した跡地に植林地を作りますが、その苗木を食べに来る可能性のある動物をすべて殺害するために毒物「1080」を使っています。最近になって、公有地での「1080」の使用が禁じられたため、現在、ガンズ社がタスマニア州最大の「1080」利用者となっています。

さらに、老生林の森が「短期の収穫サイクルを持った植林地」になってしまえば、タスマニアの野生動物の生息地は破壊され取り戻すことはできません。古木にしかない穴を住処としている動物たちは強制退去となり戻って来ることはできません。これら影響を受けるのは、リトル・ピグミー・ポッサムや、フクロモモンガや、オトメインコや、コウモリやフクロウたちです。オナガイヌワシは、現在、絶滅危惧種として登録されています。この鳥は、他の樹冠よりも高くそびえ立つ巨木にしか巣を作らないのです。巣のある樹木は通常は保護されることになっていますが、残りの森が伐採されていく中にあって、新しく巣を作ることが阻まれています。

「1080」(モノフルオル酢酸ナトリウム)は解毒剤のない猛毒です。第2次世界大戦中、ナチの軍所属の化学者が生物兵器戦争のために開発したものです。米国のFBIおよび米国空軍、カナダ諜報機関(Canadian Security Intelligence Service)は、テロリストが水供給を汚染するために利用する可能性のある化学薬品としてこの猛毒をリストアップしています。CIAの最近の報告書には、多国籍軍がイラクにおいて回収した「1080」の写真が掲載されています。人へ及ぶ危険性のため、「1080」はブラジルでは1982年に禁止されました。無味無臭の白い粉の小さじ一杯の分量で100人の人を殺す力を持っています。

■「1080」による野生動物の殺害状況について:タスマニア・コンサベーション・トラストのレポートから~ 
 2002年1月から2004年4月の間に、20万頭以上の野生動物が、「1080」の毒によって殺されたであろうとされている。同じ期間の射殺数は、ガンズ社とタスマニア森林公社の報告で、ブラッシュ・テイル・ポッサム15225匹、ベネッツ・ワラビー30226匹であった。

Mercury紙(Whinnet, E., 23.9.04, State 1080 ban, The Mercury.) では、「97000頭以上の野生動物が、タスマニアにおいて「1080」の毒で昨年殺された」と報じている。これは、「1080」投与の間に、「標的」としている動物について数えた数字を示している。公表された情報はないが、研究者は少なくとも20万頭の動物が、その27ヶ月の間に殺されたであろうと推定している。しかし、CRC(2000)によれば、「毒の投与後に、動物の死骸を探すのは非常に困難である」ことを発見している。無線付の首輪をつけた動物による毒殺実験では、75%の死骸が、干草の束や、空洞のある木、巣、落ち葉とかの中など、毒投与後に行う通常の死骸収集では探索されないような場所で発見された。したがって、1080で死んだ動物の数は、過小評価されているであろう。

【標的となっている動物種】
  フクロギツネ(Brushtail Possum)(部分的保護)
  アカハラヤブワラビー(Pademelon)(部分保護)
  ベネットアカクビワラビー(Bennetts Wallaby)(部分保護)
  欧州うさぎ(外来種)

【標的ではない、致死・亜致死の危険にある動物】
  アカフサオネズミカンガルー(Bettong)(保護)<豪大陸で絶滅>
  ウォンバット(部分保護)
  ハナナガ・ネズミカンガルー(Long-nosed Potoroo)(保護)
  リング・テイル・ポッサム(保護)
  フォレスター・カンガルー(保護)

【標的でなく捕食での二次的な致死・亜致死の危険にある動物】
  タスマニア・デビル(保護、TSPAへ申請中、EPBC脆弱種)
  フクロネコ(Eastern Quoll)(保護)<豪大陸でほぼ絶滅>
  オオフクロネコ(Spot tail Quoll)(保護、TSPA希少種、EPBC脆弱種)
  グレイ・ゴスホーク(特別保護、TSPA絶滅危惧種)
  ブラウン・ゴスホーク(特別保護)
  オナガイヌワシ(特別保護、EPBC絶滅危惧種)
  メンフクロウ(特別保護、TSPA絶滅危惧種)
  マグピー(保護)
  グレイ・シュライク・スラッシュ(保護)
  フォレスト・レイバン(保護)
  犬(外来種)

TSPA:タスマニア絶滅危惧種法、
EPBC:環境保護生物多様性保全法
野生生物規制(Wildlife Regulations 1999)における
・特別保護野生生物(Specially Protected Wildlife)-(特別保護)
・保護野生生物(Protected Wildlife)--------(保護)
・部分保護野野生生物(Partly Protected Wildlife)-(部分保護)

タスマニアの絶滅危惧動物の情報サイト

 

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